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最近

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<読> 東京ファイティング
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最近「自分はアナログな人間だ」と感じる。



広告制作などをやっていると、写真をとったりもするのだが、

実際に自分の仕事で多いのは撮る物を調達する仕事だったりする。

ある企業の会社案内などを作っているとする。

進行中に商品撮影などのスケジュールが組まれ、

そこで入り用なものをリストアップするのだが、

中には調達できないものもある。

例えば、

野菜と果物の集合写真を撮るときに、

季節的にまったく出回らないものがある。

今の時期だと、ミカンなどがそうだが、

僕の場合はプルーンだった。


ドライフルーツのプルーンや「ミキプルーン」であれば

どこでも手にはいるが、

首都圏の有名フルーツショップや大手量販店、デパ地下など

ありとあらゆる所に電話をかけまくったが、

れっきとした「乾いても、溶けてもいないプルーン」は

何処にも置いていなかった。

どうにも困って、カッパ橋の食品サンプルの店に問い合わせたら

「一粒 5040円だ。」と言われた。

とてもじゃないが予算に合わないので

どうしたものかと困っていると、

社長が声をかけてくれた。

プルーンが見つからないので困っていると伝えると、

「だったら、似た形の他のもので

 代用すればいいじゃないか。

 色なんて後から変えればいいんだから」






そういえばそうだ。

今の世の中にはPhotoshopとかIllustraterといった便利なソフトが

沢山ある。

色を変えるなんて一発だ。

なんで気が付かなかったんだろう?




とは言っても、

何か違和感を感じてしまう。

今時そんなこと言うのは僕だけだろうか?

デジタル画像処理のやり方も知っているし、

自分でも多少いじることはできる。

今はフィルムで写真を撮るのは稀だし、

パソコン使って、こんなブログも書いている。

携帯電話も含めてデジタル機器の恩恵にどっぷり浸かっているクセに、

それらの最大の利点を見すごしていたのは、なぜなんだろう?




・・・     




僕はデジタルを100%信じることは出来ない。

多分一生無理だろう。

どんなに便利な物でもデジタルにはどうしても

「電気がなければ終わり」という

本質的な脆弱さが見えてしまうのだ。

「21世紀にもなって何を言っているんだ」と

憤慨する方もいらっしゃるとは思うが、

電気のない世界ではデジタルはゴミ同然という事実は

誰にも否定できない。

だから僕はデジタルに「絶対的信頼」を置くことが出来ないし、

選択肢のイの一番に「画像処理をする」とかいう言葉は出てこない。

「もし大地震がきたら・・・」とか

「もし無人島に流れ着いたら・・・」といったら

一見非現実的な想像に見えがちだが、

それと似た状態にもし出くわした時、

デジタルが担保してくれるものは以外と少ないと思うから

ぼくはなるべくならアナログで行こうと思う。



他人が作ったものよりも自分の生命力とか、

勘を頼りに生きた方が後悔とかしないんじゃないかと思うから。
by football-tt | 2007-06-05 01:55 | 仕事

人生の壁と日常の機微
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